嚥下のメカニズムから
嚥下食に求められる物性、
とろみやミキサー食の作り方まで、
嚥下の基礎をわかりやすく解説します。
写真のように料理を細かく刻んだ“きざみ食”を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ニュートリーが実施した医療・介護従事者へのアンケートでは、「バラけてしまい食べにくい」「誤嚥が心配」など、約8割の方が口の中でまとめにくいきざみ食にお悩みを感じています。
きざみ食についてのお悩み
【調査概要】調査名:学会分類(食事)を徹底解説セミナー セミナー後アンケート/調査期間:2021年4月27日から2022年3月29日/対象:学会分類(食事)を徹底解説セミナー参加者/調査方法:WEB/回答数:729件/調査主体:ニュートリー株式会社
日本摂食嚥下リハビリテーション学会が作成した嚥下調整食分類2021では
これに該当しないものは、嚥下調整食として適切ではないと明記されています。
飲み込みが難しい方の水分補給に使用するお茶ゼリーや果汁ゼリーは、ゲル化材を使って作ることができます。
ゼリーの物性が、特別用途食品えん下困難者用食品許可基準Ⅰ相当であれば、嚥下調整食分類2021のコード0j(嚥下訓練食品0j)から使用することができます。
コード0jのゼリーは、均質で、付着性(べたつき)が低く、凝集性(まとまりやすさ)が高く、硬さがやわらかく、離水が少ないものであり、スライス状にすくうことが容易なものとされています。
スライス状にすくうことで、そのまま飲み込むことができる適切な食塊状となり、そのまま飲み込むことで
スライス法
ゼリーを半分に切ります
スプーンを5mmほどずらし、まっすぐ差し込みます
そのままゼリーをすくい取ります
ゲル化材を使って、飲み込みにくい食品を
飲み込みやすい嚥下食に調整しましょう!