嚥下のメカニズムから
嚥下食に求められる物性、
とろみやミキサー食の作り方まで、
嚥下の基礎をわかりやすく解説します。
飲みものを飲み込みやすくするために、とろみ材を使ってとろみをつけましょう。
とろみ調整用食品 ソフティアSを使えば、簡単にとろみをつけることができます。
とろみのつけ方
お茶、ソフティアSを準備します
お茶にソフティアSを加え手早く撹拌します
とろみがついたら完成です
飲みものに加えるソフティアSの量は次の通りです。求める粘度に応じて調整してください。
嚥下調整食分類2021(とろみ)の各段階における添加量の目安
※『日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021』を一部改変したものです。表の理解にあたっては『日摂食嚥下リハ会誌25(2):135-149, 2021』 または 日本摂食嚥下リハ学会HPホームページhttps://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2021-manual.pdf 『嚥下調整食学会分類2021』 を必ずご参照ください。
温かい飲みものにとろみをつけると、とろみがゆるく感じます。
40℃と70℃で粘度を比較してみると、70℃ではとろみが弱いことがわかります。
70℃ではとろみが弱い!!
グラフのように、70℃から口に入れられる温度(40℃)に下がると十分な粘度になります。
70℃でとろみがゆるいからといって、とろみ材を追加してしまうと飲むときにはとろみがつきすぎた状態になってしまいます。
温度による粘度の変化
温度が下がると十分な粘度になる!
牛乳や果汁ジュース、味噌汁、流動食の場合、とろみがつくまでに少し時間がかかります。
入れた直後と5分後で粘度を比較してみると、5分後はしっかりとろみがついていることがわかります。
とろみ材を入れた直後に、とろみがゆるいからといってとろみ材を追加してしまうと飲むときにはとろみがつきすぎた状態になってしまいます。
とろみ材を入れた直後はサラサラとしていても、
5分後にはしっかりとろみがつく!
とろみ材を入れ過ぎてしまった!足りなかった!など、とろみをつけてから粘度を調整したい場合は、次のように対応してください。
とろみが濃すぎた場合
お茶を加えて薄めます
とろみが薄すぎた場合
濃いとろみ茶を混ぜ合わせます
とろみのついた飲みものにとろみ材を直接加えるとダマができることがあるので注意しましょう!
食事を飲み込みやすくするために、食材をペースト状にし、とろみ材を使ってとろみをつけましょう。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会が作成した嚥下調整食分類2021では、コード2相当のピューレ・ペースト・ミキサー食には、まとまりやすさが必要とされています。
とろみ調整用食品 ソフティアSを使えば、簡単にまとまりのあるミキサー食をつくることができます。
ミキサー食の作り方
材料を計量します
ミキサーに食材とだし汁を入れ、なめらかになるまで撹拌します
ソフティアSを加え、さらに撹拌します
器に盛り付けます
とろみ材を使って、飲み込みにくい食品を
飲み込みやすい嚥下食に調整しましょう!