嚥下の基礎知識

嚥下のメカニズムから
嚥下食に求められる物性、
とろみやミキサー食の作り方まで、
嚥下の基礎をわかりやすく解説します。

とろみのつけ方を知ろう!

飲みものにとろみをつけるには?

飲みものを飲み込みやすくするために、とろみ材を使ってとろみをつけましょう。
とろみ調整用食品 ソフティアSを使えば、簡単にとろみをつけることができます。

とろみのつけ方

  • お茶、ソフティアSを準備します

  • お茶にソフティアSを加え手早く撹拌します

  • とろみがついたら完成です

飲みものに加えるソフティアSの量は次の通りです。求める粘度に応じて調整してください。

嚥下調整食分類2021(とろみ)の各段階における添加量の目安

ソフティアSを水・お茶・牛乳・酸性飲料・味噌汁に加える量をあらわした表です。段階1薄いとろみ50~150mPa・sの場合1%(300mlにスティック1包3g)、段階2中間のとろみ150~300mPa・sの場合2%(150mlにスティック1包3g)、段階3濃いとろみ300~500mPa・sの場合1%(100mlにスティック1包3g)

※『日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021』を一部改変したものです。表の理解にあたっては『日摂食嚥下リハ会誌25(2):135-149, 2021』 または 日本摂食嚥下リハ学会HPホームページhttps://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/classification2021-manual.pdf 『嚥下調整食学会分類2021』 を必ずご参照ください。

ポイント!どんな飲みものにも同じ添加量でとろみをつけることができます!
熱いお茶や味噌汁にとろみがつきにくい!どうしたら良いの?

温かい飲みものにとろみをつけると、とろみがゆるく感じます。
40℃と70℃で粘度を比較してみると、70℃ではとろみが弱いことがわかります。

40℃と70℃の違いの写真

70℃ではとろみが弱い!!

グラフのように、70℃から口に入れられる温度(40℃)に下がると十分な粘度になります。
70℃でとろみがゆるいからといって、とろみ材を追加してしまうと飲むときにはとろみがつきすぎた状態になってしまいます。

温度による粘度の変化

温度による粘度の変化のグラフです。粘度350mPa・sのときは温度40℃ですが、粘度250mPa・sを下回ったときは70℃になります。

温度が下がると十分な粘度になる!

ポイント!高温の状態でとろみがゆるいからといって、
とろみ材を入れすぎないように注意しましょう!
牛乳や果汁ジュース、味噌汁、流動食にとろみがつきにくい!
どうしたら良いの?

牛乳や果汁ジュース、味噌汁、流動食の場合、とろみがつくまでに少し時間がかかります。
入れた直後と5分後で粘度を比較してみると、5分後はしっかりとろみがついていることがわかります。
とろみ材を入れた直後に、とろみがゆるいからといってとろみ材を追加してしまうと飲むときにはとろみがつきすぎた状態になってしまいます。

入れた直後と5分後の違いの写真

とろみ材を入れた直後はサラサラとしていても、
5分後にはしっかりとろみがつく!

ポイント!とろみがつきにくい飲みものはとろみがつくまで少し時間をおいてください。
とろみ材を入れすぎないように注意しましょう!
とろみが濃すぎた場合や、薄すぎた場合はどうしたら良いの?

とろみ材を入れ過ぎてしまった!足りなかった!など、とろみをつけてから粘度を調整したい場合は、次のように対応してください。

とろみが濃すぎた場合

とろみが濃すぎた場合

お茶を加えて薄めます

とろみが薄すぎた場合

とろみが薄すぎた場合

濃いとろみ茶を混ぜ合わせます

ポイント!とろみのついた飲みものにとろみ材を直接加えるとダマができることがあるので注意しましょう!

ダマに注意!

ミキサー食にとろみをつけるには?

食事を飲み込みやすくするために、食材をペースト状にし、とろみ材を使ってとろみをつけましょう。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会が作成した嚥下調整食分類2021では、コード2相当のピューレ・ペースト・ミキサー食には、まとまりやすさが必要とされています。
とろみ調整用食品 ソフティアSを使えば、簡単にまとまりのあるミキサー食をつくることができます。

ミキサー食の作り方

  • ミキサー食の作り方①

    材料を計量します

  • ミキサー食の作り方②

    ミキサーに食材とだし汁を入れ、なめらかになるまで撹拌します

  • ミキサー食の作り方③

    ソフティアSを加え、さらに撹拌します

  • ミキサー食の作り方④

    器に盛り付けます

とろみ材を使って、飲み込みにくい食品を
飲み込みやすい嚥下食に調整しましょう!

使用している製品

ソフティアS(エス)とろみ調整用食品
嚥下困難な方に適したスタンダードタイプのとろみ調整用食品。液体の種類を選ばず、同じ量で同程度のとろみをつけることができます。 ※消費者庁から特別用途食品 えん下困難者用食品「とろみ調整用食品」の表示許可を取得。
公式通販サイトで購入する

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