食べる量が日に日に少なくなっていたターミナルの入居者さん。戦争を経験されているため忍耐強く、若い頃はバリバリ働いて贅沢な暮らしをしていたという話をよくお聞きしていました。
そんな入居者さんが、ある時「ビフテキが食べたい!奥さんとワインで乾杯がしたいんだ」とおっしゃったので、早速、ご家族と日程を調整し食事会を計画することに。
普段はコード1j相当の嚥下食を食べている方なので、看護師にも同席してもらい、ソフティアGで作ったビフテキとワインゼリーを用意。野菜を添えた鉄板にビフテキをのせ、本人の目の前でバーナーを使い焼き上げると「早く食べたい」と食欲も出てきました。
ワイングラスで乾杯!多職種が見守る中、奥様にも食事を支援していただきながら穏やかな時間を過ごされました。いつもは食が進まず心配になる日が続いていましたが、この日はビフテキを2/3以上も召し上がることができ、ご家族からも感謝の言葉をいただきました。
この経験をはじめとして、入居者のだれもが「最期まで食べることを楽しむ」ために、日々取り組みを続けています。
現在は、ソフティアRを使った天ぷら、ソフティアUを使ったラーメンやそばなど、様々な嚥下食が提供できるようになりました。
これからも入居者さんの「美味しかった!」を増やしていきます。
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