ログイン
会員登録
eatlinkとは

介護中に多い肌トラブル「老人性紫斑」

虐待ではない!!老人性紫斑とは

高齢者の手背や前腕によく見られる「紫色の斑点」。

本人は手や腕をどこかに強く打った記憶もなく紫色になっているので、心配し、相談するケースも多くあるようです。

じつはこれ、ほとんどのケースが「老人性紫斑」なのだそうです。

老人性紫斑は自覚しない程度の軽度の打撲や外傷が原因で表皮下に出血し、アザのような状態になるもの。若い頃であればアザにならないレベルの打撲や外傷でも、

人は歳を重ねるごとに毛細血管や血管支持組織が弱くなるので、表皮と真皮の間に容易に出血が起こるようになります。初めは赤紫色になり、次第に黄色に変化していき、2週間ほどで消失するケースが一般的です。痛みを伴うことはないため、通常は治療の必要もありません。ただし、やや強度の打撲の場合は皮膚剥離などを起こす可能性もあるので、その場合は外来を受診しましょう。

老人性紫斑は加齢によって起こるものなので、高齢者なら誰にでも起こりうる症状です。しかし、これを知らないと「虐待」と勘違いしてしまうこともあります。実際の話では、介護施設にお世話になっている祖父の腕を見たら、アザがいくつもできていたので施設にクレームを入れたというケースもあります。

もちろん、大半のケースが虐待ではなく、老人性紫斑です。勘違いして、一生懸命働いてくれている介護施設や病院のスタッフにいいがかりをつけることにならないように、老人性紫斑の知識を持っておきたいですね!

老人性紫斑の原因は血管だけでなく肌の老化も?

老人性紫斑は加齢とともに血管組織が弱くなり、出血をしやすくなることで起こると書きましたが、原因は「血管」だけではありません。

加齢とともに「皮膚」も老化するのはみなさんもご存じのところ。血管を保護する脂肪組織やコラーゲンが減少することで、皮膚は少しずつ薄くなります。血管組織が弱くなっているため内出血しやすく、さらに皮膚が薄くなっていることで、その症状が見えやすくなるため、老人性紫斑は高齢者によくみられる症状なのです。

しかし、いくら紫斑ができやすくなっていても、高齢者のアザのすべてが老人性紫斑というわけではありません。病院では、「出血傾向の有無」を検査します。その検査で異常が見つからなければ老人性紫斑と診断されますが、異常が見つかった場合は他の疾患の可能性もあるので、さらに検査をすることになります。

老人性紫斑は、高齢になるほど大きなアザを形成しやすくなり、同じ場所に繰り返しできることも特徴です。アザは自然消失することがほとんどですが、血液中のヘモジデリンという成分が沈着し、茶色の色素が皮膚に残るケースもあります。

老人性紫斑の治療法

老人性紫斑は加齢に伴う現象の1つで、痛みもほとんどないため、基本的に治療の必要はありません。痛みがある場合やアザの色が濃い場合は患部を保護することが大切なので、包帯を巻くなどして患部を衝撃からガードするようにしましょう。

アザができたら、普段服用している薬には十分注意しましょう。ステロイドを使用している場合は皮下出血を悪化させる場合があるので、使用を中止することが一般的です。

 老人性紫斑で大事なのは「治療」よりも「予防」です。

皮膚を露出しないようにできるだけ長袖を着て、手袋をすることも効果的です。また、老人性紫斑は下腿にも起こるので、長ズボンや厚手のハイソックスも普段から着用したいところです。とにかく周囲のご家族は、「高齢者はごく軽度の衝撃でアザができることがある」と頭に入れておき、大切な方を守ってあげてください。

最後に、老人性紫斑は前述の通り、「肌の老化」も一因なので、肌の免疫力アップが期待できるβカロテンやビタミンCや年齢とともに不足がちと言われているコラーゲンペプチドなどを積極的に摂るのもいかがでしょうか?

前の記事へ
次の記事へ

関連記事

注目記事

page top